北斗の拳 途中経過
ただ今 5巻目の途中。
『北斗の拳』てただの闘いものではなかったのだな~。単に闘いまくって「あたたたた~」と言っているだけだと思っていたが大間違いであった。
そりゃあ盛大に血は飛ぶわ人間は輪切りになるわ頭は砕け散るわ、で凄絶なのだが描写が妙にドライなのだな(カラーでないせい?)。妙なユーモアもある。いや顔はデフォルメされないけど。
女性の描写はアメコミ風(シティハンターの北条司風とも言えるか)だしケンシロウが怒ると服をビリビリにして体が倍くらいの筋肉マンになるところは超人ハルクかって感じだけど。
全体を貫いているのはヒューマンドラマなのだった。
シンも死ぬ前には愛に殉じる人になっちゃうし、レイも愛のために闘い、友情のために死んでいく、トキはキリストみたいだし、ラオウやユダやまだいろいろ出てくるから その人たちはよくわからないが絶対悪の敵役 というのがいない。敵役も心の底に屈折やらいろいろ抱えた人間として描かれているようだ。
「へ~こういうものだったのだ~」と思いつつ読んでいる。なにより「愛のため」とか言いつつドシャドシャに闘う、無駄な殺しはしないが必要なら容赦なく殺す、という展開を作ってしまったというのがすごいね。
付け足し:「デトロイトメタルシティ」でドラマーの役名がジャギだったが それってケンシロウの3番目の兄の名前だった、ということがわかった。
コメント