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2010年5月 8日 (土)

貸し本屋

娘と話していて「『ゲゲゲの女房』で貸し本て出て来たけど どういうものなの?」と言われた。

今 何歳くらいまでの人なら本物の貸し本屋をおぼえているのだろうか。駄菓 子屋はいまだに生き残っているが貸し本屋はみごとに消え失せてしまった。いつ頃なくなったものなのだろう。

「私設の図書館みたいなもの?」と言う。有料で貸す(rent)と無料で貸す(borrow)の違いなのだが 図書館でお金を払って借りる みたいな店、と説明した。

貸し本屋 というものが昔あったのだ。
私の実家の2軒となりが貸し本屋だった。
確か 私が小学校の低学年くらいの頃に店をやめてしまったと思う。

小さい本屋くらいの広さのところににぎっしり本や漫画(本屋で売ってないような)や雑誌があって、お湯屋の番台を低くしたみたいなところにおじさんがいてお金を払って借りて来るのだった。

娘はTSUTAYAで「20世紀少年」のコミックを全巻借りたのをおぼえているから「DVDの代わりに本を並べて貸しているお店」を想像させた。

「今でも貸し本屋開いたらお客さん来るかな?」と言うので ふたりでいろいろ考えてみた。

並べる本をどうやって仕入れるか が まず問題である。
本屋で買って並べるとしたら すごい金額が必要になるし、借り手がいない本は利益を生み出さない。定価1800円の本を定価で本屋で買ってたら1週間200円で貸し出しても10人目(最短で2か月半後)にようやく200円の利益が出るだけである。店舗を賃貸で としたら家賃プラス人件費プラス光熱費を払うのに毎月いくら売り上げなければならないか、1㎡の壁面に何冊並べられるか、5万冊あったとして 毎日何冊ずつ借り出されるだろうか、貸出単価はいくらにすれば妥当であるか(目安は1冊70円で借りた20世紀少年)、在庫管理はPCでやるとしても大変そう、雑誌を置くにも週刊誌を1週間単位で貸していてはペイしない ベストセラー本や賞を取った本など話題の新刊を次々仕入れて置かなければお客はつかないだろう 貸出期間は1週間で妥当か、延滞料金はどうするか などなど。

考えたらきりがない。商売をしようってのは大変なことだと改めて思った。

今はネットでDLできる貸し本とかいろいろあるし、
Book Offで安く買えるから貸し本の店をやっても無理だろう という結論に至った。

レンタルの場合は元値が高い物でないと借りようとは思わないわけで DVDなどは1時間半見るために(あるいはちょっと見てみたいというだけで)4000円払うのはもったいないからレンタル商売が成立しているわけだろう。ネット喫茶なんかもPCが高いから成り立っているのだと思う。そうすると本は買おうと思えば買える値段だから成り立たなくなった ということなのだろうか。

夫と息子が那須に行ってしまっていないから 娘とこんな話で盛り上がったのだった。


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