杏仁豆腐で思い出したこと
ゆうべバットに冷やし固めた杏仁豆腐を切りながら 何十年も前のことを思い出してしまった
もう遥か昔、20才頃の事だ
幼稚園からの友達の家に5家族くらいの母親と子供6人くらい(全員大学生)が集まってパーティーをやった時の話
「冷蔵庫に杏仁豆腐が冷やしてあるから切ってカップに分けて」と その家の母親に言われた
それからが大変で
私を含めて女の子3人だったのだが
「誰が切るの?」
「○○ちゃんは建築科だから製図で線引くの得意でしょ」「××ちゃんは美大だから××ちゃんがやってよ~」と2人でキャーキャー大騒ぎを始めたのでびっくりした
「どう切ればダイヤ型にできるの?」って建築科と美大の人間の会話かい
「線が曲がっちゃったらどうしよう 怖くて包丁いれられないわ~」と大騒ぎである
たかが杏仁豆腐である その程度のことでこれだけキャーキャー大騒ぎできるって バカじゃなかろかと思った
結局、建築科も美術も騒ぐだけなので音楽の私が切った
帰って来てから 母親に「理解できないんだけど ああいうのが『女の子らしい』とか『かわいい』というのなら私は女の子度数(今で言う女子力か?)がかなり低いのかもしれない」と言ったものである
「男の子に『できない~💝ね~❤やって~💕』って甘えて来るのがかわいいと思う男も多いのよ」と母親は言った
「共学で育つと甘えるのがうまくなるみたいね できない~って言うと全部男子がやってくれるらしいわよ。あなたは女子校育ちだから 力仕事も全部女子だけでやってしまうでしょう?」と
確かに
彼女たち2人とも大学出て就職しないで すぐ結婚してしまった
社会に出たら『できない~💝』とクネクネしているだけではやっていけないから正解だったのだろうと思う(その後2人とも子供置いて離婚してる😆)
杏仁豆腐すら切れなかった彼女たちが毎日料理している姿など想像もできなかったけど
世の中そういうものらしい
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